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バブルな冬から一変「おいしい物がリーズナブルで楽しめた」日本人観光客が続々…「避暑地」として人気が高いニセコの夏を満喫

北海道放送 2024年8月12日 19時35分

冬のスキーシーズンに外国人観光客が押し寄せるなどバブルに沸いた「ニセコ」ですが、夏に訪れると、冬とはまったく違った表情がありました。

北海道ニセコ町のファームレストランです。

夏休みもまっただ中、道内外から訪れる観光客のお目当ては?

フレッシュなチーズをふんだんに使った石窯焼きのピザです。

馬場佑里香 記者
「いただきます!トマトの酸味とチーズの塩味がマッチして、とっても美味しいです」

こちらはおよそ半年前に取材した「ニセコ」の様子です。

パウダースノーを求めてやって来た外国人観光客が目立ち、まるで海外のリゾート地のようでした。

グリーンシーズンのいまは外国人観光客の姿は少なく、道内外から涼を求めて訪れる人で賑わっています。

札幌から来た観光客
「キャンプが主目的で。ラーメンが千何百円とか聞いていたほどではなかった」

東京から来た観光客
「美味しいものがリーズナブルな値段で楽しめて良かった」

宿泊施設は…。

スキージャパントラベル 條々克己さん
「こちらが弊社の2ベッドルーム、スタンダードです。スタンダードと言っても景色はいい部屋なので、希望されるお客様は多い」

2つのベッドルームで定員4人。キッチン、シャワー付きで1部屋当たり1泊およそ3万5000円です。

ハイシーズンの冬場と比べ5分の1ほどの価格で宿泊でき、取材した日も予約で埋まっていました。

人気の観光スポットをつなぐ夏だけの交通手段も登場。

バス車内ガイド
「じゃがいもはなぜ男の子が多いか、それは男爵、だから!さぁ、正面には写真スポットでございます!」

まるでラジオパーソナリティのようなガイドが案内してくれる「スカイバスニセコ」です。

2階建てバスの天井はオープンエア。

倶知安町とニセコ町に滞在した観光客の宿泊税が活用されています。

倶知安観光協会 鈴木紀彦事務局
「夏はオープントップバスというのを、ニセコのシンボリックなものにしていって、これを起爆剤にして、ホテルやイベントだとか、つなぎ合わせる。これは経済の分散化を狙った企画でもあり、地域を観覧車のように巡っていただく」

バスが着いたのは、冬は満車になることも多いゲレンデの駐車場…。

その先に、サーカスのような広場が作られていました。

夏を楽しめる新しい拠点を作ろうと、地元の有志たちが企画した「グリーンパーク」です。

ニセコヒラフグリーンパーク実行委 三浦一斗さん
「冬はここは雪捨て場です」

マチで集めた廃材のほか、草まで有効に活用しています。

ニセコヒラフグリーンパーク実行委 三浦一斗さん
「これはイタドリ、あっちに生えてる。最初は緑色だったんですけど、季節とともに色が移り変わっていく」

参加したアーティスト
「夏は羊蹄山の見え方も違うし、緑は色々あって、冬とは全く違う楽しみがあるんじゃないかと思う」

パークの目玉は夜の映画上映で、去年も大勢の観光客が訪れました。

ニセコヒラフグリーンパーク実行委 三浦一斗さん
「こういうイベントをきっかけに、ニセコの夏の新しい楽しみ方を伝えたい」

本州からも「避暑地」として人気が高いニセコエリア。

冬場には体験できない、夏ならではの魅力にあふれています。

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