札幌市円山動物園の人気者アジアゾウの「タオ」が、19日1歳の誕生日を迎えました。
19日も大勢の来園者でにぎわう円山動物園。
19日の「タオ」は、一生懸命に鼻で草をつかんで口に運び、むしゃむしゃ。
群れと離れてひとり寝そべり、ごろごろ…。
来園者
「1歳の誕生日をめがけて来た。プリンセスですね」
19日1歳になった「タオ」は、16日の時点で体重は605キロ。
生まれた時のおよそ5.5倍に成長しました。
来園者
「泥遊びとか丸太とか蹴ったりしていてかわいい」
「お誕生日おめでとう」
札幌市円山動物園 野村友美 動物専門員
「あっという間の1年だったと思うけど、まずはここまで育ってくれて安心という気持ちが大きい」
タオが生まれたのは、ちょうど1年前の8月19日午後10時半過ぎ。
北海道内で初めてのアジアゾウの出産で、飼育員が動物と同じ空間に入らない「準間接飼育」による国内初の出産として注目を集めました。
10月には来園者らの投票によって、ミャンマーの言葉で「輝き」を意味する「タオ」と愛称が決まりました。
いま同居しているゾウは、全てメス。
母親のパールのほか、シュティンと娘のニャインの合わせて4頭で暮らしています。
タオが甘えるように鼻をすりつけているのは、「お姉さん役」のニャイン。
その近くでタオの母親パールは、安心して草を食べています。
札幌市円山動物園 鎌田祐奈動物専門員
「パールがいなくてもニャインやシュティンと遊んだり水遊びしたり、あまりものおじせず新しいことに飛び込んでいく性格なのかなという気がする」
実はシュティンと娘のニャインは、パールが出産するとき柵の向こうで見守っていました。
札幌市円山動物園 野村友美 動物専門員
「みんなが協力し合いながら子育てをする動物なので、いま見ている光景もまさしくアジアゾウらしい姿かなと思う」
順調な成育を見せる1歳のタオ。
今後の健やかな成長を、母親のパールや仲間のゾウとともに多くの人が願っています。