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陸上自衛隊の輸送機「オスプレイ」北海道に初飛来 一方、安全性への不信感から抗議する市民団体も 北海道・丘珠駐屯地

北海道放送 2024年8月21日 20時50分

陸上自衛隊の輸送機「オスプレイ」が、人員輸送などの訓練のため、21日夕方、北海道札幌市の丘珠駐屯地に初めて飛来しました。

千葉県木更津駐屯地を午後2時半ごろ離陸し、午後4時37分ごろ、札幌市の丘珠駐屯地に着陸した陸上自衛隊のV22=オスプレイです。

これまでアメリカ軍のオスプレイは、日米共同訓練などで北海道を飛行していますが、陸上自衛隊所属のオスプレイが北海道にやって来たのは、21日が初めてです。

オスプレイは、8月から行われている訓練視察のための人員輸送や離着陸訓練などを主な目的に飛来し、22日は、帯広と旭川の駐屯地でも訓練を行う予定です。

市民団体
「丘珠にオスプレイ来るな!」

一方、丘珠駐屯地の近くでは市民団体が抗議活動を行いました。

オスプレイをめぐっては2023年11月、鹿児島県の屋久島沖でアメリカ軍の機体が墜落し、「機体の安全性について不信感が拭えない」としています。

北海道憲法共同センター 小室正範事務局長
「(オスプレイが)何時にやってくるのか、どういう飛行ルートなのか、高度はどうか、(防衛局から)答えをいただけないまま問答無用でやって来るというのが大きな憤りを感じている」

また、札幌市の秋元克広市長は「飛行の情報提供が十分になされていない」として、北海道防衛局長に安全に関する説明を求めたことを明らかにしました。

札幌市 秋元克広市長
「市民が持っている不安の解消への情報提供や安全確保が第一。(防衛局からは)国としてしっかり責任持って対応していくと回答いただいてるので実行していただきたい」

北海道防衛局は「飛行の安全性確保が最優先」とした上で、オスプレイは、22日以降も予定通り飛行する見通しと説明しています。

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