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【台風10号(サンサン)】“非常に強い勢力”を保ったまま、29日に九州南部に接近か 動きが遅く、広い範囲で大雨の影響が長く続く可能性

北海道放送 2024年8月27日 14時35分

非常に強い台風10号(サンサン)は、奄美大島の東を発達しながら、ゆっくりとした速さで西よりに進みます。
28日は奄美地方に、29日には進路を北に変えて九州南部に非常に強い勢力を保ったまま接近する恐れがあります。
29日以降は西日本や東日本に接近する見込みです。

奄美地方や西日本では29日にかけて一部の住家が倒壊する恐れもある猛烈な風が吹く所があり、最大瞬間風速は九州南部で65メートル、奄美地方では70メートルに達する見込みです。

海の波も奄美地方から九州南部ではうねりを伴い、10メートルの猛烈なしけとなるため、暴風や高波に厳重に警戒が必要です。

雨の量も台風本体や湿った空気が流れ込む奄美地方や西日本から東日本の太平洋側を中心に多くなります。

特に奄美地方では27日夜から28日午後にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

台風10号は動きが遅く、広い範囲で大雨の影響が長く続く可能性があります。

今後も気象情報をこまめに確認し、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

なお、北海道で大雨をもたらしている停滞前線はあす以降も北海道の南で停滞し、太平洋側を中心にしばらく雨が続く見込みです。

週末になると台風とともに前線が北上し、雨や風が強まる可能性があります。

降り続く雨によって川が増水し、傾斜地などでは地盤が緩む恐れがあるため、川や崖など危険な場所には近づかないようにしてください。

《風の予想》
奄美地方と西日本では29日にかけて、猛烈な風が吹く所がある見込みです。
27日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
九州南部 23メートル(35メートル)
奄美地方 40メートル(60メートル)

28日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
四国地方 18メートル(30メートル)
九州北部地方 20メートル(30メートル)
九州南部 45メートル(65メートル)
奄美地方 50メートル(70メートル)

29日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
四国地方 25メートル(35メートル)
九州北部地方 35メートル(50メートル)
九州南部 45メートル(65メートル)
奄美地方 35メートル(50メートル)

その後も、西日本では猛烈な風が吹くおそれがあります。

《波の予想》
奄美地方と西日本では29日にかけて、うねりを伴い猛烈にしける所があるでしょう。
27日に予想される波の高さ
九州南部 8メートル うねりを伴う
奄美地方 10メートル うねりを伴う

28日に予想される波の高さ
近畿地方 5メートル うねりを伴う
四国地方 5メートル うねりを伴う
九州北部地方 5メートル うねりを伴う
九州南部 10メートル うねりを伴う
奄美地方 10メートル うねりを伴う

29日に予想される波の高さ
近畿地方 6メートル うねりを伴う
四国地方 7メートル うねりを伴う
九州北部地方 7メートル うねりを伴う
九州南部 10メートル うねりを伴う
奄美地方 10メートル うねりを伴う

その後も、西日本では猛烈なしけとなるおそれがあります。

《雨の予想》
27日正午から28日正午時までに予想される24時間降水量は多い所で、
東海地方 200ミリ
近畿地方 100ミリ
四国地方 120ミリ
九州北部地方 100ミリ
九州南部 300ミリ
奄美地方 400ミリ

その後、28日正午から29日正午までに予想される24時間降水量は多い所で、
東海地方 200ミリ
近畿地方 200ミリ
四国地方 300ミリ
九州北部地方 200ミリ
九州南部 500ミリ
奄美地方 400ミリ

その後、29日正午から30日正午までに予想される24時間降水量は多い所で、
東海地方 300ミリ
近畿地方 300ミリ
中国地方 200ミリ
四国地方 300ミリ
九州北部地方 400ミリ
九州南部 600ミリ
奄美地方 100ミリ

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、
九州南部・奄美地方
奄美地方 27日夜から28日午後にかけてです。

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