北海道十勝地方の大樹町に住民票がある実業家の堀江貴文さんが、ふるさと納税の返礼品づくりに動き始めました。
開発したのは地元の食材を活かしたラーメンです。
いい感じで、麺が茹で上がりました。
ゆっくりスープを注いで、具とネギをのせたら、大樹町のふるさと納税の返礼品、「つぶ貝ラーメン」が完成しました。
プロデュースしたのは堀江貴文さんです。
実業家“ホリエモン” 堀江貴文さん
「いろいろなラーメンを食べてきたが、めちゃくちゃ新しくておいしい味。漁師だと食べ慣れているつぶ貝の味だから、あまり新鮮味がないらしいが、ボイルしたつぶ貝を食べないじゃないですか。僕からするとめちゃくちゃ新鮮です」
ビショグルfrom 三原一馬さん
「こちらが大樹漁港でとれたツブ貝です」
使われているのは大樹町産のエゾバイツブやトウダイツブです。
特に堀江さんが目をつけたのは貝からとれるだしです。
実業家“ホリエモン” 堀江貴文さん
「つぶ貝は通常の貝より2~3倍のコハク酸という貝のうまみを含んでいると分かり、汁を使えるのでは」
普段、あまりラーメンは食べないと話す記者は。
金子将也記者
「出汁がしっかり効いていて、新鮮な感覚」
ツブ貝の苦みが効き、これまでに食べたことのないおいしい味だといいます。
大樹町内でロケット開発を続ける堀江さん。
その資金調達でもふるさと納税を活用してきた経緯から、食の分野で地域応援のビジネスモデルを生み出そうとしています。
一方、こちらは北海道東部の白糠町です。
2023年度のふるさと納税の寄付額は、全国4位。
ふるさと納税の寄付額ランキング(2023年度・総務省)
1)都城市(宮崎県)194億円
2)紋別市192億円
3)泉佐野市(大阪府)175億円
4)白糠町168億円
5)別海町139億円
町村別では、1位で今や全国でも有数の「ふるさと納税のマチ」です。
いま人気の返礼品が、エンペラーサーモンです。
東和食品 東良明 部長
「独自の調味で漬け込んで、刺身でも加熱しても召し上がれる商品になっている」
脂肪分が少なくあっさりとしているのが特徴で、リピーターは7割にのぼります。
東和食品 東良明 部長
「始めた当初は軽い乾燥工程を経ていたが、魚の臭みが少し気になるという声もあり、今はその工程をはぶき、調味によって身を締めるという工夫改善している」
白糠町が返礼品の贈呈を始めたのは、2015年と後発組でしたが、わずか8年で寄付額は100倍になりました。
そのきっかけは町独自のECサイトでした。
白糠町役場ふるさと納税推進係 林直樹 主事
「白糠町でECサイトを運営していてそのノウハウや事業者とのつながりを、そのままふるさと納税に引き継いで活用できたことが大きかった」
また、寄付者のレビューも参考にしながら、要望に応じたり改良に取り組むなど商品を磨き続けることが必要だと話しています。