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“奥尻ブルー”に囲まれた島の魅力を堪能できるグルメ&観光ツアーは、なんと日帰り!超絶おいしいアワビ&ブランド魚など、奥尻島がゲキ推しする“欲張りツアー”には離島ならではの悩みがあった 北海道・奥尻町

北海道放送 2024年9月10日 20時11分

離島の観光シーズンは「夏」のイメージがありますが、北海道南部の奥尻島は今が旬。

しかも力を入れているのが「日帰りツアー」です。そこには“地方ならでは”の悩みがありました。

“奥尻ブルー”と呼ばれる、透明な海の向こうに島が見えてきました。

出迎えの旗振り
「こういった出迎えで皆さんに、いい船旅を提供しようということで」

奥尻島では、観光客をもっと増やそうと、いま、前面に押し出しているのが「日帰りツアー」です。

連休を中心に今月の8日間、試験的に“江差・奥尻間”のフェリーの便数を1日2往復に増やしました。

そこで実現したのが、午前11時50分の島の到着から、午後3時の出航まで、グルメと観光をぎゅ~っと堪能する「欲張りツアー」です。

ハートランドフェリー奥尻支店 佐野由裕 部長
「宿泊で来るお客様はもちろんなんですけど、日帰りで江差のほうからも、奥尻を少し観光できるという点がメリットかなと」

一体、どんな旅が待っているのでしょうか?

藤田忠士記者
「フェリーを降りてきたら、いい匂いが漂ってきているんですよ。ご覧くださいあちら。バーベキューです」

まずは、海の幸をたっぷり。

「奥尻で取れたイカとツブとアワビ。全部、島で取れたものです」

ウニと並ぶ2大名物アワビをはじめ、“淡雪”というブランド名がついた、養殖サーモンなどのバーベキューです。


「めちゃくちゃおいしいです。地元で食べるのが一番おいしい」

(藤田さん時間です!)

藤田忠士記者
「え、マジで!?ヤバい。ツアーの時間だ。ツアー行きます、行きましょう」

バーベキューのあとは、観光タクシーで1時間。島の北部をまわります。

90段の階段の先に広がるのは、ブナが覆う豊かな山並みです。

藤田忠士記者
「うわ~。すごーい!海ばっかりのイメージでしたけれども、緑豊かな自然があるんですね」

千葉から参加のツアー客
「(奥尻は)いいですね。北海道の別のエリアと違ったよさがある」

その後は、福の神、景気の良い弁財天を祀った断崖絶壁の宮津弁天宮を観光します。

奥尻島が「日帰り観光」を増やしたい理由は、島の慢性的な宿不足にあります。

埼玉から参加のツアー客
「9月に宿が取れると思って予約しないで来たら、全部電話かけたんですけど(予約が)いっぱいなので」

奥尻島では、2019年に唯一の大型ホテルが閉館。

さらに、旅館や民宿は公共工事の関係者が多く滞在しているため、観光客向けの宿が不足しているのです。

“島を訪れる観光客を増やして、将来的なホテル誘致につなげたい”。

今回の日帰りツアーには、そんな島の思いが込められています。

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