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札幌市議会で審議が始まった「敬老パス」見直し案 上限額や対象年齢を変更、「健康アプリ」導入方針に市民からは批判の声も 札幌市

北海道放送 2024年9月12日 20時10分

制度の見直しをめぐって議論が続く北海道札幌市の「敬老パス」。
12日から札幌市議会で審議が始まりましたが、傍聴した市民からは批判の声があがりました。

松本雅裕記者
「札幌市議会です。市民が傍聴に多く訪れ、委員会室の外にも傍聴席が設けられました」

傍聴者は約100人。

注目は、70歳以上の市民が地下鉄やバスに乗る際に使える、優待乗車証「敬老パス」の将来の行方です。

12日の市議会厚生委員会で、札幌市は「敬老パス」の上限額を現在の7万円から4万円に下げ、対象年齢を75歳以上に引き上げる案を示しました。

また「敬老パス」に加え、運動したり、健康イベントに参加したりすることで、スマホのアプリに公共交通機関の利用に使えるポイントが貯まる「健康アプリ」を導入し、いずれかの制度を選べるようにしました。

市は、将来的にこの2つの制度を「健康アプリ」への一本化を目指すと説明しました。

傍聴した市民は…。

札幌市民(77)
「トータルで(支出を)減らしていこうという意図が見え見えだと思った」

札幌市民(74)
「もっと全体の無駄なところがいっぱいあるのではないかと。ここから削る必要はあるのだろうか」

札幌市は、議会の審議や市民からの意見を集めて、再来年度には2つの制度を導入させたい考えです。

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