2019年に北海道立江差高等看護学院の男子学生が自殺した問題で、学生の母親が、教員によるパワハラと自殺の因果関係を認めない北海道に対し、損害賠償を求めて提訴することがわかりました。
道立江差高等看護学院の男子学生が自殺した問題では、北海道の第三者委員会が教員3人によるパワハラが自殺につながったと認定しています。
北海道は去年5月遺族に謝罪し、パワハラについて損害賠償の協議をしていましたが、10月になり、男子学生が自殺した事に関しては「パワハラとの因果関係は認められない」として賠償を認めませんでした。
遺族側の弁護士によりますと、北海道がパワハラと自殺の因果関係を認めない姿勢を崩さなかったため、学生の母親は提訴を決めたということです。
提訴は男子学生の命日にあたる9月18日に函館地裁に行う予定で、損害賠償の請求額は自殺への慰謝料など約9500万円としています。