道内の中学生の運動部加入率の推移をみると、年々下がっています。
ただそうした中で、今、熱い部活があります。バドミントンが、中学生に人気です。
バドミントン部員
「運動部に入ろうと思ってたんすけど、バトミントンが一番楽しそうだったので入りました」
北海道中体連バドミントン専門委員長 上山敦司さん
「中学生の登録数、バドミントン協会への登録人数というのは、北海道が非常に多くて、全国でも1位2位を争うくらいの人数なんですよね」
運動系の部活を選ぶ生徒が減る中で、なぜ、バドミントンの人気が高まっているのか、「ひとホリ」します。
先週の10日火曜日、十勝の芽室町の体育館に現れたのは、パリオリンピック™のバドミントン女子ダブルスに出場した芽室町出身の永原和可那(ながはら・わかな)選手です。
札幌市出身の松本麻佑(まつもと・まゆ)選手と組む「ナガマツペア」で日本のバドミントン界を引っ張ってきました。
永原和可那選手
「ドライブはなるべくここから浮かないようにね」
地元のマチが生んだオリンピアン・永原選手に直接指導してもらえる機会とあって、バドミントン部の中学生たちが大勢集まりました。
芽室西中学校2年生 村瀬泉美さん
「とても綺麗な打ち方とか、スマッシュとかも自分が打つ音とは全然違う音がしてすごいなと思いました」
芽室西中学校では、オリンピックや世界選手権での日本人選手の活躍をきっかけに、バドミントンを始める生徒が増えているといいます。
さらに、少子化の時代ならではの理由も…
芽室西中学校 小林京子先生
「大きい学校はいろんなスポーツ、団体スポーツも含めてあるんですけども、うちみたいに中規模、あるいはうちよりも小さい小規模校になると、やっぱり単独で組むチームを組むということは厳しいので、だんだん個人のスポーツっていうことでバドミントンがやっぱり主流になってきてるのかなとは思います」
空知の砂川市にも、バドミントンに魅せられた中学生がいます。
砂川中学校3年生の田中大誇(ともか)さんは、先月行われた、全国中学大会の男子シングルスで優勝。日本一に輝きました。
砂川中学校 田中大誇(ともか)さん
「全中(全国中学大会)で優勝するっていうのを目標に中学生になってから約2年間半かけてやってきたので、まずはそこは素直に嬉しい気持ちでいっぱいです」
田中さんは、他の競技とは違う、バドミントンの魅力をこう感じています。
砂川中学校 田中大誇(ともか)さん
「相手との駆け引きっていう部分が、魅力なのかなというふうに自分は思ってます。やっぱりバスケとか野球とかだったらさくさんの人数がいないとできないんですけど、バトミントンは本当に2人とかいればできるので、手軽にできるのでそこはいいところだなというふうに思います」