札幌屈指のスーパー激戦区で、新たな販路拡大に乗り出したお店があります。生き残りをかけたその戦略とは?
札幌市北区の北海市場屯田店。18日から新たに始めたのが「ネット宅配」です。
北海市場屯田店 斉藤亮彦店長
「(サービスについて)」】
利用者は、ひと月550円の会費を払い、スマートフォンの専用アプリかパソコンで注文するだけで、生鮮食品や冷凍食品など約1万点の商品が、店舗とほぼ同じ価格で自宅に届きます。
配達地域は、札幌市北区と石狩市の一部が対象で、注文者は、家に居なくても商品を受け取ることができます。
荒木颯太記者
「何やら庭に謎の大きな箱があります。鍵もついています」
商品は、無料で貸し出される鍵つきの宅配ロッカーに届くか、玄関フードへの置き配も可能です。
初日の18日は約30件の注文があったということです。
サービスの利用者
「品物もいいし、豊富だし、宅配になったと聞いて、すぐ申し込みました」
60代女性
「免許返納したら使いたい」
サービス導入のきっかけは、周辺地域に高齢者や共働き世帯が多いことに加え、隣接するイトーヨーカドー屯田店の閉店が関係しています。
北海市場屯田店 斉藤亮彦店長
「隣のイトーヨーカドーの閉店に伴い、今までイトーヨーカドーのネット宅配を利用していたお客様、また当店を利用していたお客様から、ネット宅配を始めてほしいという声があり、始めることにした」
スーパー激戦区の札幌市北区周辺。北海市場屯田店の半径2キロ以内には、約10店舗のスーパーが点在しています。
さらに11月には、低価格を売りに全国で勢いを伸ばすスーパー“ロピア”が、イトーヨーカドーの跡地に進出する予定で、他社との差別化を図る狙いもあります。
北海市場屯田店 斉藤亮彦店長
「ロピアでは宅配やっていない。その部分での差別化という部分はある」
さらなる競争の激化が予想される中で、いかにして生き残っていくのか。北海市場は今後、ニーズに合わせて、商品の種類や配達地域を拡大していく予定です。