北海道新幹線の札幌延伸の工事で、地質調査が行われている渡島トンネル(北斗市‐八雲町32.7キロ)で地盤を掘り進める筒状の機材にトラブルがあり、調査が停止していることがわかりました。
鉄道・運輸機構は「同じ場所からの、これ以上の調査は困難」とし、新たな開業時期が見通せない状態が続いています。
北海道新幹線の渡島トンネルでは、地質不良が続いているため、筒状の機材を使って約500メートル掘り進める地盤調査=長尺ボーリング調査を2か所で行われていました。
しかし、調査を行う鉄道・運輸機構は20日、掘り進めていた機材がそれぞれ約301メートルと約183メートルの地点から先に進まなくなったことを明らかにしました。
脆弱な地質により、機材に力がかかって回転しなくなったことが原因とみられています。
鉄道・運輸機構は冬までに調査を完了し、その後の有識者会議などで新たな開業時期を検討する方針でしたが、「同じ場所からのこれ以上の調査は困難。再びボーリング調査を行うかどうかは検討中」としています。