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「いつか殺されるかも…」迷惑行為の被害者が証言…暴言を吐き侮辱した罪に問われている56歳の男に「毎日が恐怖」証拠の映像を見た男「恥ずかしい、幼稚な4、5歳の発言だった」

北海道放送 2024年9月22日 12時26分

札幌市清田区の住宅街で、住民に暴言を吐き侮辱した罪に問われている56歳の男の2回目の裁判が17日、札幌地裁で開かれ、検察側は男に懲役10か月を求刑しました。

この裁判は、札幌市清田区に住む56歳の無職の男が、近所の住民に暴言を吐き侮辱した罪に問われているもので、17日は被害者が法廷で、「いつか殺されるかもしれないと思った」などと証言し、被告への厳罰を求めました。

一方男は、証拠となった防犯カメラの映像を見た感想を裁判長から求められると「恥ずかしいです。自分じゃないと言いたいが、自分だ。幼稚な4、5歳の発言だった」と述べました。

そして、なぜそうした行為に及んだのか聞かれると男は「ずっと自分の中で被害者に何か言ってやろうと思っていた」と答えました。

最後に裁判官から発言を促された男は「自分のとった行動で被害者の家族が苦しんでいることを初めて知り、2度と接触しない」と述べ、裁判は結審しました。

判決は10月3日です。

■被害者が証言した主な内容
・毎日苦痛だった
・男の行為によりPTSDを発症した
・毎日恐怖に襲われている
・家事をできず泣き崩れていた
・いつか殺されるかもしれないと思った
・周りもトラブルに巻き込まれたくないため、近所付き合いも孤立になった
・被告人は反省していない
・今後一切関わらないでほしい
・一生許さない

札幌市清田区の住宅街で3年以上続いた近所トラブル。

「聞こえねえのか、このクソじじい。頭悪い野郎だな」

サングラスをかけた黒いTシャツ男の怒鳴る被告の男の様子が、防犯カメラに記録されていました。

起訴状によりますと、男の迷惑行為は2021年5月ごろから、逮捕される今年6月にかけて何度も繰り返されました。

男は、近くに住む家族を見ると、罵声を浴びせながら敷地に入ったり、車のクラクションを鳴らしたり、さらには車のヘッドライトをハイビームで照射するなどして威嚇。

6月に強要未遂と侮辱の容疑で逮捕された際の警察の調べでは、こうした嫌がらせ行為は昼夜を問わず、3年間で400回以上にも及んだということです。

「草刈れ!草!町内会入ってないんだろ!この野郎!」
「頭が悪いんじゃないか」

防犯カメラには、男が被害者に対し大声をあげて怖がらせ、侮辱したりする様子が写っていました。

心的外傷後ストレス障害=PTSDを発症した被害女性は「もう3年以上も私たちは、ほぼ毎日毎日苦しめられて…」とHBCの取材に語っています。

男が迷惑行為をするようになったきっかけは、車の駐車トラブルとみられています。

起訴状では、男は車のスピーカーで大音量の音楽を流し続けたり、被害者宅のインターフォンを何度も押したり、被害者宅の前の路上に、たばこの吸い殻を捨てるなど迷惑行為を繰り返していたとしています。

3日の初公判で男は、これらの起訴内容について「間違いありません」と認めています。

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