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札幌の市電でもデータ改ざん判明 委託業者が輪軸2本「基準値内の数値に差し替えた」と報告 不正な部品を装着し今年3月まで運行

北海道放送 2024年9月26日 14時41分

JR貨物が、車輪を組み立てる際のデータを改ざんしていた問題で、札幌の市電でも委託業者がデータを改ざんしていたことがわかりました。

札幌市交通局は、JR貨物が車輪を組み立てる際にデータを改ざんしていたことを受けて、路面電車=市電でも調査したところ、車輪を組み立てる作業を委託した「京王重機整備」が、基準値内に収まるよう数値を改ざんしていたと発表しました。

改ざんがあったのは、輪軸と呼ばれる車輪と車軸を繋ぎ合わせた部品で、調査対象の176本のうち2本でデータの改ざんがあったということです。

9月16日、組み立て作業を委託した「京王重機整備」から報告があり、判明しました。

改ざんがあった2本のうち1本は、今年3月19日まで運行していた車両に取り付けていました。

現在この車両は、別の故障のため運行していないということです。

またもう1本は、予備として保管していて、これまでに車両に取り付けたことはないということです。

なお調査した残りの輪軸のうち、89本については文書の保存期間が過ぎていて、データが適正かどうか確認できていないということです。

札幌市交通局は、現在運行している全ての車両の車軸について超音波検査をし、問題がないことから市電の運行に支障はないと説明しています。

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