JR貨物が、車輪を組み立てる際のデータを改ざんしていた問題で、札幌の市電でも委託業者がデータを改ざんしていたことがわかりました。
札幌市交通局は、JR貨物が車輪を組み立てる際にデータを改ざんしていたことを受けて、路面電車=市電でも調査したところ、車輪を組み立てる作業を委託した「京王重機整備」が、基準値内に収まるよう数値を改ざんしていたと発表しました。
改ざんがあったのは、輪軸と呼ばれる車輪と車軸を繋ぎ合わせた部品で、調査対象の176本のうち2本でデータの改ざんがあったということです。
9月16日、組み立て作業を委託した「京王重機整備」から報告があり、判明しました。
改ざんがあった2本のうち1本は、今年3月19日まで運行していた車両に取り付けていました。
現在この車両は、別の故障のため運行していないということです。
またもう1本は、予備として保管していて、これまでに車両に取り付けたことはないということです。
なお調査した残りの輪軸のうち、89本については文書の保存期間が過ぎていて、データが適正かどうか確認できていないということです。
札幌市交通局は、現在運行している全ての車両の車軸について超音波検査をし、問題がないことから市電の運行に支障はないと説明しています。