札幌市清田区で自宅近くの住民に暴言を吐いて侮辱した罪などに問われている男の裁判で、札幌地裁は56歳の男に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
「聞こえないのか、このくそじじい。頭悪い野郎だな」
大声でまくし立てて暴言を吐く男。男は6月、札幌市清田区で近所の住人を侮辱した罪などに問われています。
9月から始まった裁判で、男は起訴内容を認めた上で「自分の取った行動で被害者の家族が、苦しんでいることを初めて知り2度と接触しない」と話していました。
3日の判決で札幌地裁は、「被害者方への怒号により2度にわたり罰金刑に処されているにもかかわらず同様の犯行に及んだ。知人や警察官に制止されても犯行を続けた執拗さは甚だしく責任非難の程度は相当重い」と指摘。
一方で「被害者に声をかけないなどの和解が成立したことや、2度と同様の犯行をしない旨を誓約している」などとして懲役10か月の求刑に対し、56歳の男に懲役10か月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。