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前回、与野党の一騎打ちで696票差“激戦”北海道4区 区割り変更と「政治とカネ」でさらに混戦か

北海道放送 2024年10月11日 20時2分

前回の衆院選では、与野党の一騎打ちで696票差の激戦になったのが北海道4区です。今回は、さらに混戦模様になりそうです。

道4区 立候補予定 自民・前 中村裕之氏(63)
「中村裕之がいたほうが絶対みんなのためになりますから。いなくなったら、もったいないと思います」

解散後、地元の小樽市で決起集会に臨んだ自民党の前衆議院議員中村裕之氏。

立憲民主党の前衆議院議員大築紅葉氏も、地元、倶知安町の事務所開きで、これまでの思いを伝えました。

道4区 立候補予定 立憲・前 大築紅葉氏(40)
「この3年間、1日1分1秒も余すことのないよう。ひとりでも多くの声を拾い、国会へ届けようとしてきました」

21年の衆院選で、2人は一騎打ち。中村氏が、696票という僅差で競り勝ちましたが、大築氏も比例復活で当選しました。

後志を中心に、札幌市の手稲区や西区などが選挙区の「北海道4区」。区割りが変わった今回からおよそ4万9000人の有権者がいる石狩市も「4区」になり、ここでの支持が勝敗を分けるポイントになりそうです。

大築氏は、その石狩市で支持者の掘り起こしを精力的に進めてきました。

道4区 立候補予定 立憲・前 大築紅葉氏(40)
「あ、こんにちは…大築と申します。(選挙?)あ、いつか選挙があるので…」
「みたいな感じで、車だと出会えない出会いがある。出来る限り、一軒一軒を触れ合いたいなと」

「挑戦者」のたすきには2期目を目指す新鮮さが込められています。

道4区 立候補予定 立憲・前 大築紅葉氏(40)
「いつなにがあっても後悔しないよう、ひとりでも多くの声を拾って、議会に届けるという活動をしてきた」

一方の中村氏も、石狩市の票田を意識し、この夏、大規模な政経セミナーを開催。4期の実績を強調しました。

道4区 立候補予定 自民・前 中村裕之氏(63)
「洋上風力、有望な区域は北海道に5つ。そのうち3つは中村の選挙区。だから中村は有望な代議士だと」

先週末、中村氏は祭りの会場に事務所で飼っている犬たちを連れてソフトさをアピールします。

道連会長として「政治とカネ」をめぐり党への逆風が吹く中での選挙戦になります。

道4区 立候補予定 自民・前 中村裕之氏(63)
「無党派層を中心に自民党には入れられないと思う方も、たくさんいらっしゃるようで。それは厳しく受け止めています」

一方、石狩市のスーパーの前で街頭演説に立つ大築氏。今回は、共産党との野党共闘が見通せず、厳しい選挙になると感じています。

道4区 立候補予定 立憲・前 大築紅葉氏(40)
「厳しい、厳しいです。厳しいからこそ私は、地域の一人一人の声を拾ってきたつもりなんです」

日本共産党、元札幌市議の佐々木明美氏は先週末、札幌市西区の公園や住宅街を回りました。

道4区 立候補予定 共産・新 佐々木明美氏(63)
「裏金事件などで、ゆがみが出ていますから暮らしを応援で、政治のゆがみを正してゆく」

解散当日、元静岡市議で無所属の斎藤佳代氏も名乗りをあげました。

道4区 立候補予定 無所属・新 斎藤佳代氏(41)
「とにかく納得できる政治をつくりたい」

戦後最短の激戦を制するのは誰か。石破政権の信を問う選挙戦は、15日に公示されます。

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