ことし6月から10月にかけて、北海道函館市に住む70代の男性が、若い日本人女性を名乗る人物から、うそのもうけ話を持ちかけられ、現金約2800万円をだまし取られました。
警察は詐欺事件として捜査しています。
詐欺の被害に遭ったのは、函館市に住む70代の男性です。
警察によりますと、男性は6月上旬にLINEで日本人女性を名乗る人物と知り合い、特定の商品を販売すればもうかるとして、ネットショップの開設を勧められました。
その後、開設の手続きをするため「ショップサービスセンター」を名乗る別のアカウントに誘導され、男性はショップ開設資金名目として、指定された複数の金融機関の口座に10月までの間に56回にわたって、現金約2800万円を振り込み、だまし取られたということです。
不審に思った男性が家族に相談したことで被害が発覚し、警察が調べたところネットショップやサービスセンターは、すべて実在していないことが分かりました。
LINEのアイコンには若い女性の顔写真が使われ、男性に対して「会いたいね」「好きです」「お付き合いをしたい」などと好意を抱かせるような文言が送られてきていたということで、警察は恋愛感情を利用するロマンス詐欺事件として捜査を進めるとともに、不審に思った場合は、警察相談専用ダイヤル「#9110」に連絡するよう呼びかけています。