北海道付近には12月上旬並みの寒気が流れ込み、6日夜から7日朝にかけては、石狩湾周辺で雪が強まりそうです。
路面に雪が積もるところがあるため、7日のお出かけは早めの準備が必要です。
■6日夜から雪が降り出す
6日夜は気圧の谷が通過する影響で、道央や道南方面を中心に天気が崩れるでしょう。
函館や室蘭など沿岸部では雨やみぞれとなり、初雪を観測するかもしれません。
内陸では雪が降り、札幌でも今夜は雨が次第に雪に変わる見込みです。
大気の状態が不安定となるため、渡島半島付近を中心に落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうなどに注意が必要です。
■7日は札幌周辺に雪雲が集中
7日になると、後志地方から札幌周辺にかけて集中して雪雲が流れ込み、平地でも積雪状態となるところもあるでしょう。
《7日朝の積雪予想》
●しっかり積もる(軽い雪かき)
・倶知安町など後志羊蹄山麓周辺
・札幌市南区(小金湯、定山渓方面)
●うっすら積もる(シャーベット状の雪)
・札幌市街地 小樽など沿岸部 道南の山沿い
特に通勤・通学の時間帯は、小樽から札幌周辺にかけて雪や風が強まり、山沿いでは雪でふぶくこともありそうです。
7日は、札幌でも夏タイヤでの運転は危険な状況が予想されます。
渋滞など交通への影響が出る可能性もあるため、7日朝は早めの準備を心がけ最新の気象や交通情報を確認するようにしましょう。
オホーツク海側でも7日朝から湿った雪や雨が降り、内陸や知床半島付近などうっすら積もるところがありそうです。
■空気もヒンヤリ
強い寒気の影響で、7日は気温の上がり方も鈍くなります。
日本海側やオホーツク海側の7日の最高気温は、11月下旬並みの5度くらいにとどまり、日中でも手袋が必要な寒さとなりそうです。
また、7日朝は穏やかに晴れる道東で冷え込みが強まり、6日朝、北海道今季一番の-6.1度まで下がった十勝地方の陸別町など、さらに気温が低くなる可能性があります。
■土日は天気回復 寒さも和らぐ
8日金曜日も上空には強い寒気が居座り、日本海側で雪が降ったりやんだりが続くでしょう。
札幌の雪は金曜日になるとやみ、晴れ間も出る見込みです。
9日土曜日は高気圧に覆われて、各地で晴れるでしょう。
上空の寒気も抜けて日中の寒さも和らぐ見込みです。
10日日曜日の最高気温は10月並みの15度くらいまで上がるところが多くなるでしょう。
7日は二十四節気の一つ「立冬」で暦の上では冬となります。
これからも暖かさと寒さを繰り返しながら、季節は本格的な冬へとゆっくり進んでいきそうです。
◇篠田勇弥気象予報士(HBCウエザーセンター)