10月3日、札幌市南区の空き家に侵入し、貴金属などを盗んだとして、既に別の強盗事件で起訴されている25歳の男ら2人が、9日逮捕されました。
邸宅侵入と窃盗容疑で逮捕されたのは、神奈川県川崎市の建築作業員、鈴木陸容疑者25歳と札幌市北区篠路1条9丁目のタクシー運転手、三田兼輔容疑者24歳です。
2人は、氏名不詳の者らと共謀し、10月3日午後1時ごろから4日午前7時ごろの間、札幌市南区にある空き家に侵入し、指輪などの貴金属を盗んだ疑いが持たれています。
取り調べに対し、鈴木容疑者は「知らない男に現場まで連れて行ってもらった」「闇バイトに募集して、盗みは1人でやりました」などと話し、容疑を認めているということです。
また動機については「金に困っていたので、自分のスマホを使ってSNSで闇バイトを検索し、ダイレクトメールをした」などと供述し、一緒に逮捕された三田容疑者については「三田という人は、知り合いではありません」「指示役も知りません」と説明しているということです。
一方、三田容疑者は「タクシーで送っただけで客だと思っていた」という趣旨の供述をし、容疑を否認しています。
被害にあった空き家は、60代の男性が管理していて、4日午前、様子を見に行った際、窓ガラスが割れていることに気づき、家族を通じて警察に通報しまいた。
警察は、2人の供述などから、鈴木容疑者が実行役、三田容疑者は鈴木容疑者を現場に車で連れて行った運転手役で、2人のほかに指示役がいるとみて、首都圏で相次いでいる連続強盗事件との関連も視野に捜査しています。
なお、鈴木容疑者は、この事件の翌日、札幌市豊平区の住宅に侵入し、住人の79歳の男性の手足を粘着テープで縛るなどして現金3万円を奪った強盗と住居侵入の罪で、すでに起訴されています。