いまも戦闘が続くパレスチナ・ガザ地区。15日の「パレスチナ独立宣言記念日」を前に、停戦と平和を願う凧揚げが札幌市などで行われました。
力強く舞い上がる凧。パレスチナの平和を願う凧です。
ガザ地区で、医療支援を続ける「北海道パレスチナ医療奉仕団」の呼びかけで9日、全国50か所以上で一斉に行われました。
きっかけは2011年の東日本大震災。被害を知ったガザ地区の子どもたちが、次の年から被災地の復興を願って毎年3月に凧を揚げてきました。
北海道パレスチナ医療奉仕団 猫塚義夫団長
「(ガザでは)今年はもちろんできませんでした。それに代わって逆に私たちがガザを励まそう、連帯しようと」
札幌の豊平川沿いには、親子連れや学生などおよそ60人が集まりました。
参加した親子
「子どもたちと世界のために何かできることがあればいいなと話して、今日は来た」
参加した大学生 中野秀一さん(20)
「こういうイベントに足を運んだことがなかった。(大学で)国際法をやっておきながら、現場のことを何も知らないのは机上の空論で終わってしまうと思って」
凧に込められたのは「フリーガザ=ガザを自由に」など平和を願うメッセージです。
風向きにあわせて練習を重ねいざ本番へ。
札幌からおよそ9000キロ離れたガザ地区へ思いを届けました。
参加した大学生 中野秀一さん(20)
「できるだけそばにいるということは伝えたい」
凧揚げの様子や参加者のメッセージは、ガザ地区の人たちにもリアルタイムで届けられました。
北海道パレスチナ医療奉仕団 猫塚義夫団長
「ガザやパレスチナの問題について小学生や中学生に知ってもらう知るきっかけになると思う、そういう意味でもいい催しだった」
医療奉仕団の猫塚さんらは、24日から再びパレスチナのヨルダン川西岸に赴き、1か月ほど医療支援を行う予定です。