旨味がぎゅーっと詰まったプリプリのズワイガニ。寒~い冬がやってきますが、特別な日にはアツアツのカニ鍋で暖まりたいですね。
カニの消費が本格化するのを前に12日、札幌市内の寺で行われていたのは「かに供養」です。
カニ料理店「札幌かに本家」の社員らが自然の恵みに感謝し、商売繁盛を祈りました。
札幌かに本家 小笠原輝幸専務
「最も繁忙期にあたるこれからの時期を前に、従業員を集めて供養させていただきました」
これからが旬の「カニ」。ところが、水揚げ量は年々減ってきています。20年ほど前は全国で4万トンに迫る水揚げがありましたが、去年は半分ほどの2万トンあまりに。
ロシアや中国などでもカニの需要が高まっていて、日本の水揚げ量が減少しているといいます。
供給量が減ると、こんな問題も。
札幌かに本家 札幌駅前本店 和泉渉店長
「かなり値段は上がっています。今のところ企業努力で据え置きでやっているが、この後は世の中の状況を見て、価格は変動していくのではないか」
物価や燃料の高騰も背景に、カニの価格が高止まりしているといいます。二条市場でも、カニは看板商品の一つですが…。
札幌二条漁町商業協同組合 佐々木一夫理事長
「(販売価格が)だんだん上がっていっている。特に毛ガニは、去年から見てぐっと上がっている」
毛ガニの場合、1匹5000円と去年の1.5倍ほどの値段だといいます。
旬の味覚 カニですが、食卓に並ぶ機会はさらに少なくなるかもしれません。