北海道旭川市の養鶏場で死んだ鶏から高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認され、北海道がこの養鶏場の鶏およそ4万4000羽の殺処分を進めています。
投光機で照らされた職員らが作業する現場。12日未明の旭川市の養鶏場です。
この養鶏場では11日、複数の鶏が死んでいるのが見つかり、遺伝子検査の結果、致死率が高い高病原性鳥インフルエンザの陽性と確認。
北海道は、この養鶏場で採卵用として飼育されているおよそ4万4000羽の鶏の殺処分を始めました。12日午後2時までに6割近くの処分を終え作業は13日までかかる見込みです。
また北海道は、この養鶏場の半径10キロ圏内にある4つの養鶏場からの鶏や卵の移動や出荷を禁止しました。
鈴木直道知事
「直ちに卵の流通や価格に影響を与えるものではない」
北海道によりますと現在、北海道内で飼育されている採卵用の鶏は、およそ520万羽で今回の殺処分する鶏は全体の1パーセントに満たないことから、北海道内の卵の価格への影響は限定的と見ています。
一方で、消費者にとってはすでにジワジワと上昇している卵の価格がさらに上がるのではと気がかりです。
消費者
「(買うのを)ちゅうちょする時はある。必需品ですよね、やっぱり」
「厳しいですね。家族が多いから」
今シーズン、全国の養鶏場で、高病原性鳥インフルエンザが確認されるのは先月、北海道胆振の厚真町から始まって今回が8例目で、今後の感染の広がり方によっては卵の流通量や価格への影響も懸念されます。