去年11月、札幌市西区で車から外れたタイヤが4歳の女の子に当たり、今も意識不明となっている事故から14日で1年です。被告の男2人は先月起訴されましたが、家族の日常は今も止まったままです。
女の子の父親
「何が事実で、何が感想か。はっきりさせてからコメントしたいと思います」
1年前の事故で、意識を失った女の子の父親がHBCの取材に語った言葉です。父親は、幼い娘の日常を奪った被告らについて「今は思いを語ることができない」と複雑な心情を打ち明けました。
荒木颯太記者
「1年前のきょう、事故はこの道路で起きました。今も変わらず車が多く行き交っています」
去年の11月14日。札幌市西区平和の市道を走っていた軽乗用車の左前のタイヤが外れ、当時4歳だった女の子に直撃しました。
女の子は、今も意識が戻らないままです。
警察は、軽乗用車を運転していた若本豊嗣容疑者50歳を過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕。
さらに車の所有者、田中正満容疑者50歳を不正に改造したうえ、点検を怠ったまま男に運転を依頼し、事故を引き起こしたとして逮捕に踏み切りました。
運転をしていない車の所有者を過失運転傷害の疑いで逮捕するのは、極めて異例のことでした。
しかし先月、札幌地検は、田中被告について、車を不正に改造した=道路運送車両法違反の罪だけで起訴しました。
意識が戻らない女の子や事故について、どのように考えているのか。
初公判を控えた2人の被告に話しを聞きに行くと…
若本被告の自宅
「(重大な事故ということで今のお気持ちは?)…」
田中被告の自宅
「(チャイムに応答なし)…」
関係者によりますと初公判は、来月下旬の予定です。
2人の被告は、女の子と家族に向けて法、廷で何を語るのでしょうか。