10月、北海道江別市で、20歳の男子大学生が暴行を受けて死亡した事件で、傷害致死の容疑で逮捕・送検された6人のうち、男子大学生の交際相手の八木原亜麻容疑者20歳と、川村葉音容疑者20歳の2人が強盗などの疑いで再逮捕されました。
この事件は10月26日、千歳市の大学生、長谷知哉さん20歳が、江別市の公園で集団暴行を受けて死亡し、長谷さんの交際相手の八木原亜麻容疑者20歳と、川村葉音容疑者20歳のほか、16歳から18歳の少年4人の計6人が逮捕されたものです。
6人は傷害致死の疑いで逮捕・送検されていて、警察は16日、長谷さんの交際相手の八木原亜麻容疑者と川村葉音容疑者を強盗、詐欺、詐欺未遂、窃盗の疑いで再逮捕しました。
八木原容疑者は、逮捕直後の取り調べで「長谷さんと交際関係をめぐりトラブルになった」という趣旨の供述をしていて、別れ話のもつれがあったとみられています。
事件現場からは、長谷さんの所持品がなくなっていて、八木原容疑者と川村容疑者は暴行後、長谷さんから奪ったクレジットカードで買い物をしていたことが捜査関係者への取材でわかっています。
また、八木原容疑者を除く5人が、長谷さんのキャッシュカードで札幌市内のコンビニエンスストアのATM(現金自動預け払い機)から現金を引き出す様子が、店の防犯カメラに記録されていて、そのうちの数人は「キャッシュカードは捨てた」「現金を分け合った」という趣旨の供述をしているということです。
長谷さんのものとみられる衣服やリュックなどは、札幌市内の川から発見されています。
警察は、2人のほかに逮捕されている16歳から18歳の男ら4人についても、強盗容疑などで再逮捕する方針です。