札幌市が6年後の2030年の導入を目指す「新たな交通システム」について、1回目の検討会が19日開かれました。
夜明け前の札幌市中心部を試験走行する長いバス。
「連節バス」と呼ばれ、一度に120人ほどを乗せることができます。
札幌市が2030年の導入を目指す新しい公共交通のモデルで、環境にやさしい水素を燃料に走り、従来の市電と違いレールや架線が要りません。
想定しているルートは「大通・ススキノ」エリアと、新幹線延伸と再開発で人の流れが増える「札幌駅」エリア、さらに、苗穂駅を中心とする「創成川イースト」とをそれぞれつなぎます。
伊藤凛記者
「サッポロファクトリーのある創成川イーストエリアです。新型交通の導入により、この周辺の再開発が進んでいきます」
6年後の中心部の交通網は?
札幌市は、19日、まちづくりやデザインの専門家らを集め、初めての検討会議を開きました。
札幌市トータルデザイン検討会議 岸邦宏 北海道大学教授(公共交通)
「市民にとっては地下鉄とか路面電車のほかに公共交通の将来的な象徴になりえる存在になる」
導入される車両のデザインは、フランスの事例をモデルにタイヤを覆ったスタイリッシュなデザインを目指すということです。
また、車両だけでなく停留場周辺の空間づくりも含め、マチ全体に一体感を持たせるのがねらいで、札幌市は2025年度中に検討案をまとめる考えです。