北海道警察の20代の男性巡査が、18歳未満の少女を含む複数の女性と性交し、その様子を撮影するなどした疑いで、書類送検されました。警察は、この男性巡査を停職1か月の懲戒処分としました。
性的姿態撮影等処罰法違反と児童ポルノ禁止法違反の疑いで書類送検されたのは、釧路方面管内の警察署に勤務する20代の男性巡査です。
男性巡査は、去年9月から今年7月にかけて、交友関係があった知人やSNSで知り合った10代の女性6人に対し、スマートフォンで性的な姿態を撮影した疑いがもたれています。
道警監察官室によりますと、被害にあった女性6人のうち、2人については性交している様子を盗撮し、4人については飲食店などでスカートの中を盗撮したということです。
さらに、男性巡査は2022年5月、この6人とは別の18歳未満の少女に対し、18歳未満であることを知りながら性交し、その様子を撮影したほか、2022年10月には、少女に体を露出させた画像をSNSで送らせるなどした疑いがもたれています。
警察の取り調べに対し、男性巡査は「被害者に対して申し訳ないことをしました。被害者を傷つけてしまいました」などと話し、いずれの容疑も認め、「性的欲求を満たすため」と説明しているということです。
今年7月、男性巡査が勤務する警察署に、この男性巡査にかかわる通報があり発覚しました。
警察は、男性巡査を11月20日付けで釧路地検に書類送検し、停職1か月の懲戒処分としました。
男性巡査は11月21日付けで依願退職するということです。
親谷光博道警監察官室長は、「事実に基づき厳正に処分しました。警察官としてあるまじき行為であり、関係者、道民の皆様に深くお詫び申し上げます。職員の非違事案が相次いでおり、職員に対する指導共用を徹底し、再発防止と信頼回復に努めていきます」とコメントしています。