16日、北海道森町のJR函館線で起きた貨物列車の脱線事故をめぐり、国が全国の鉄道事業者に緊急点検を指示したことを受け、北海道内で踏切の点検が行われました。
21日午前、北海道北斗市茂辺地にある下の岱道路踏切では、道南いさりび鉄道の作業員がレールに機械をあて、傷や腐食がないか確認しました。
16日に起きた貨物列車の脱線事故をめぐり、国土交通省は全国の鉄道事業者に踏切や海沿いなどのレールの緊急点検を指示。
道南いさりび鉄道では、47か所の踏切のうち、カーブや設置から25年以上経った踏切など11か所を検査します。
道南いさりび鉄道 西澤貴紀運輸部長
「(レールが)完全に目視できるところではないので、プラスアルファの作業手順が必要になる」
一方、JR北海道の綿貫社長は21日、鈴木知事との意見交換の席で、事故について謝罪した上で検査の拡大に取り組む考えを示しました。
JR北海道 綿貫泰之社長
「運輸安全委員会の調査結果を待つことなく今後、点検実施個所を拡大し、超音波探傷器による点検を行う」
これに対し鈴木知事は「安全安心が崩れると、利用促進が円滑に進まない」として早期の検証などを求めました。