いわゆる核のごみの最終処分場選定に向けた文献調査の報告書が北海道寿都町などに提出されたことを受け、道内の市民グループが国などに抗議文を送りました。
市民団体 市川守弘代表
「NUMOが推進する立場から(報告書を)まとめているために、さまざまな客観的にいろいろあった指摘について無視されている」
経産省と、NUMO=原子力発電環境整備機構に抗議文を送ったのは、道内およそ70の団体からなる市民グループです。
核のごみの最終処分場選定をめぐっては先週、NUMOが寿都町と神恵内村に文献調査の報告書を提出しています。
これを受け道内の市民グループは10月、専門家が学会で発表した寿都町の東側に広がる「磯谷溶岩」が不適地となる可能性を指摘する新たな知見が盛り込まれていないなどとして抗議文を送りました。
これに対し、NUMOは、次の概要調査へ進んだ場合は「詳しく学術論文を確認したい」としています。