北海道南部の森町で11月16日に起きた貨物列車の脱線事故を受けて、JR北海道は、道内の踏切でレールの緊急点検を行い、「異常は見つからなかった」と公表しました。
JR北海道は、16日に起きた脱線事故について、脱線現場近くの踏切でレールに著しい腐食があり、脱線の原因のひとつになった可能性が高いとみて、現場と似た条件を持つ北海道内の24の踏切でレールを緊急点検しました。
「超音波探傷器」と呼ばれる機械で点検を行い、一部の踏切では敷板を外して内部を確認した結果、著しい腐食などの異常は見つからなかったということです。
一方で、JR北海道は、脱線現場近くの踏切のレールについて、2024年9月に実施した点検でエコー画像に乱れがあったものの、社内のルール上、目視での確認にとどまり、内部を確認していなかったことを明らかにしています。
JR北海道 進藤州弘 工務部長
「反省点として、今後の検査手法や現場の設備管理の仕方を見直して、鉄道の安全を守りたい」
JR北海道は、点検結果を国土交通省に報告し、今後、点検のルールを見直したいとしています。