札幌市清田区の病院で、残業代が未払いなうえ、不当な雇い止めを受けたとして、病院を運営する法人などに対し元看護師長の男性らが訴えを起こした裁判の初弁論が札幌地裁で始まりました。
訴えを起こしたのは、美しが丘病院の元看護師長・佐々木晴見さん(64)と看護師ら16人です。
佐々木さんらは2021年~2024年4月にかけて、始業前のユニフォームの着替え時間を含む残業代が支払われてないとして、約4,600万円の支払いを求めています。
また、佐々木さんについては、定年退職後も働いていましたが、契約更新の際に病院側から「満65歳で契約終了」の条件を追加され、病院側に雇用継続を求めて団体交渉を申し入れたものの受け入れられず解雇。
これが、不当な雇い止めだとして解雇の撤回などを求めています。
11月29日の初弁論で病院側は、そろいのユニフォームはないため、着替えを義務付けておらず、着替え時間は準備に過ぎないとして、残業代請求の棄却を求めました。
また、佐々木さんが訴える不当な雇い止めについても棄却を求め、全面的に争う姿勢を示しました。