札幌市の大通公園にそびえるテレビ塔の高さが、公表されている高さより3.2メートル低いことがわかりました。
1957年にテレビ放送の電波発信塔として完成した札幌テレビ塔。公称では、地上からの高さは147.2メートルでしたが、実は144メートルで、3.2メートル低いことを、先日、運営会社が明らかにしました。
・さっぽろテレビ塔管理部 長堀昭人部長
「144mでございます。完成から67年ということで、うちに“テレビ父さん”というキャラクターもいるんですけど、お年を召して少し身長が縮んだっていうような感じで思って頂ければ」
ポップな回答をしていましたが、本当の理由は?
さっぽろテレビ塔管理部 長堀昭人部長
「2005年におそらく地デジの関係かと思うんですが、テレビ塔にあるアンテナの上部3.2m部分がアンテナ不使用という形になりましたので、撤去されて144mになりました」
しかし、2005年には144mになっていたのになぜ、今になって正確な高さを公表したのでしょうか?
運営会社によりますと、今年6月、登録有形文化財へ申請する際に正確な高さを記載する必要があり、高さ144m正確に記載し、今までうやむやだった高さを改めて周知することしたということです。
登録有形文化財に申請したのは、歴史的文化的な付加価値により札幌市民や観光客にテレビ塔をRRして、より愛される存在となりたいという狙いがあると説明しています。
さっぽろテレビ塔は、来年3月までに、登録有形文化財に登録される見込みだということです。