ＳＮＳで知り合った投資コンサルタントを名乗る女などから、うその株投資を持ちかけられた札幌市の70代男性が、約２億4000万円をだまし取られました。SNS型投資詐欺事件としては、北海道で過去最高の被害額だということです。
被害に遭ったのは、札幌市厚別区に住む70代男性です。
警察によりますと、男性は、７月上旬、インターネットで株式の売買に関する情報を収集していましたが、持ち株についての無料相談ができるサイトを見つけて閲覧していたところ、「株投資の勉強会」と称するＳＮＳのグループに誘導されました。
グループには、著名人を名乗る男性、投資コンサルタントを名乗る女性、「ＬＧＩ・ＴＤ日本証券」という会社のアナリストを名乗る女性がいて、男性は「優良銘柄の情報をお知らせします」「300人限定で期間口座を開設すれば税金面でお得です」「ＩＰＯ株は通常数百株までしか買えないが、独自ルートで100万株以上買うことができます」「ＩＰＯの銘柄に投資するので絶対に利益が得られます」などと言われました。
男性は、９月から11月までの間に、注目株や有力株への投資や利益を引き出す手数料などとして、指定された口座に26回にわたって、あわせて２億4000万円をオンライン送金したということです。
その後、「口座が凍結していて入金出来ない」「銀行があなたの口座にマネーロンダリングの疑いをかけている」「凍結解除に18億円の利益の１％、1800万円が必要」となどと言われたため、不審に思った男性は法律に詳しい知人に相談したところ、騙されていたことが判明。11月30日、警察に通報したということです。
警察によりますと、SNS型投資詐欺事件としては、２億４千万円は過去最高の被害額だということです。
警察は、ＳＮＳで知り合った相手から現金の振り込みを要求された場合は詐欺を疑い、「＃9110」に電話するよう呼びかけています。