働くつもりがないのに求人に応募し、採用された会社から現金15万円をだまし取ったとして、45歳の女と27歳の男が逮捕されました。男は同様の手口による詐欺事件ですでに逮捕されていて、今回が7度目の逮捕です。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、札幌市北区麻生町4丁目に住む飲食店従業員、木村真希容疑者45歳と住所不定の無職、古川悠太容疑者27歳です。
2人は共謀し、6月7日、札幌市東区にある会社に、働くつもりがないのに採用面接を申し込み、会社の男性経営者と面談した際「お金がなく、ここ2、3日まともなご飯も口にしていないので、今日からでも働きたい」「来月の給料から天引きで返す」などと嘘を言って、男性から15万円をだまし取った疑いが持たれています。
警察によりますと、2人は夫婦で、犯行時、木村容疑者が古川容疑者を男性経営者の事務所に送迎したということです。
そして面談で男性経営者が「奥さんも連れてきて」と言ったため、途中から木村容疑者も面談に加わり、採用されました。
しかしその後2人と連絡が取れなくなったため、会社側が警察に「働くと言って面接に来た人にお金を貸してだまし取られた」と申告しました。
警察は、同様の手口ですでに逮捕されている古川容疑者が関与しているとみて裏付け捜査を進め、4日までに2人を逮捕しました。
取り調べに対し、木村容疑者は「古川と一緒に会社に行ったが、お金はだまし取っていない」と容疑を否認しています。
一方、古川容疑者は「お金をだまし取ったことに間違いありません」と容疑を認めているということです。
古川容疑者の逮捕は今回が7度目で、警察は、さらに余罪がないか調べています。