これからの季節多くの外国人観光客で賑わうのがニセコエリアです。一方、外国人による事故を防ごうと4日、冬道の怖さを学ぶ講習会が北海道倶知安町で開かれました。
運転しているのは、今年初めて日本にやってきたオーストラリア人の女性です。
ハンドルを切った次の瞬間。ブレーキが効きづらい冬道。タイヤがすべりうまくハンドルを切ることが出来ません。
オーストラリア人
「初の雪道運転にしては、よかったと思う。何回か滑って怖かったけど」
これは、4日倶知安町で開かれた冬道運転の講習会のひとコマです。外国人に人気のニセコにも隣接するこの地域では、冬場、観光客やスタッフなど外国人の事故が急増しています。
そこで、本格的なシーズンが始まる前に「冬道運転の注意点」や「日本の交通ルール」を学んでもらおうと、ニセコの観光圏協議会が講習会を開いたところ180人が参加しました。
オーストラリア人
「スピードを出しすぎて角を曲がり切れなかった」
北海道に来て2度目の冬。雪道の運転にまだまだ慣れない記者も体験です。
金子将也記者
「怖いですね」
一方、こちらのオーストラリア人男性は、隣のニセコ町のスキー場でインストラクターを務めていますが、2日前に怖い体験をしました。
オーストラリア人
「角を曲がる際にスリップして、路外に逸脱した」
帰宅中、冬道でクルマがスリップ、路外に飛び出してしまったのです。幸いけがはなく4日の講習で、冬道の危険を実感したといいます。
オーストラリア人
「このような機会が与えられ、冬道の中で運転の練習ができてよかった。もっとやってみたい」
講習会で講師を務めた森木勉さん
「慣れてない人がたくさんいたので、自分の腕を過信しないでこの速度だったら絶対に曲がれるよ、止まれるよという速度で安全運転を徹してほしい」
インバウンド景気に沸くニセコエリア。
4日の講習会は、雪道に慣れていない外国人観光客やスタッフ、さらに、北海道内からの日本人スタッフにもスピードを出すと止まれない冬道の怖さを体感してもらう狙いがあります。