冬は、野生の肉=「ジビエ」が本格的な時期を迎えます。
北海道内の代表格「エゾシカ」の魅力を広く知ってもらおうというイベントが始まりました。
ホワイトソースがたっぷりかかったラザニア。上品なハスカップのソースを添えたロース。
これから本格的な時期を迎える「ジビエ」の代表格、「エゾシカ」です。
10日から全道で始まった「エゾシカフェア」。
鉄分豊富で高タンパク、低脂肪で優れた栄養価を持つエゾシカ肉の魅力を広く知ってもらおうと、北海道が2011年からこの時期に開催しています。
14回目となる今年は道内の100店舗ほどの飲食店などが参加。
札幌市内のホテルでは今回初めてメディア向けにエゾシカ肉を使った試食会が開かれました。
コートヤード・バイ・マリオネット札幌 田中俊資 総料理長
「エゾシカ肉の食材のよさというのが一つの方向性だけからじゃなく、いろいろ味わっていただけたらなという思いで(メニューを)考案しました」
今回、振舞われたのは実際にホテルのレストランで食べられる、「ラザニア」「ロース」「コールドミート」の3品。
エゾシカ肉の味わいを存分に堪能してもらおうとホテルが考案しました。
伊藤亜衣記者
「ロース肉をハスカップのソースと一緒にいただきます。クセがなくておいしいです」
噛めば噛むほど魅力が溢れる「エゾシカ」。
しかし、北海道が主体となってこのイベントを行うのには別の理由もあります。
北海道環境生活部 自然環境局 野生動物対策課 高杉聖 エゾシカ担当課長
「シカによる農林業被害も増加しておりまして、(シカによる)被害を止めるためにもある程度個体数を管理する目的がありまして、肉などに有効活用したいということでシカ肉を中心とした多面的な活用についてPRしていきたいと考えております」
北海道は、今後もエゾシカの有効活用に向け取り組みを続けたいということです。