札幌市などで今シーズン初めてインフルエンザ警報が出されました。新型コロナの感染も同時に急増していて感染対策の徹底が必要です。
20日午前、札幌市豊平区のクリニックです。男子高校生が発熱を訴えて診察を受けました。
熱は40℃近くあり、辛そうです。検査の結果、インフルエンザの陽性でした。
「とよひら公園内科クリニック」では、11月下旬から発熱などの症状を訴える患者が急増。診察を希望するすべての患者を診ることができず、止む無く診察を断ることもあるほどです。
とよひら公園内科クリニック 藤本晶子院長
「例年は発熱が38度台止まりが多いが、(今季は)39~40度台が多い。(症状が)かなり熱烈で、すごくつらそう」
20日発表された、札幌市内の1つの医療機関あたりのインフルエンザの患者数は先週の2.5倍、警報基準の30を大きく超える37.94人でした。
北海道内では、札幌市を含め6つの保健所管内で、インフルエンザの警報が出されました。
感染拡大のため札幌市内の小中学校では、臨時休校の小学校2校を含む、延べ93の小中学校が学級閉鎖などの措置を20日からとっています。
臨時休校の措置は今シーズン初めてです。
とよひら公園内科クリニック 藤本晶子院長
「クリニックで診ている患者の半々が、新型コロナとインフルエンザという感じ。発熱の患者は、どちらか分からないで訪れている気がする」
藤本医師が指摘するのは新型コロナとの「同時流行」です。
先週の北海道内の1つの医療機関あたりの新型コロナの患者数は、11.93人。1か月前の2.7倍で、2024年度の最多を更新しました。
とよひら公園内科クリニック 藤本晶子院長
「人混みに行くときはマスク。できれば二重にすると、すき間が減るので意味がある。あとはワクチンは、これからでも打ったほうがいいのではないか」
インフルエンザも新型コロナも感染経路の多くは「飛沫感染」です。
宴会や会食が増えるこの時期だからこそ、細心の注意が必要です。