沖縄県金武町で行われている北海道コンサドーレ札幌の1次キャンプ。「継承と前進」を掲げる岩政大樹新監督の下、キャンプ序盤は午前と午後の2部練習で、コンディション向上と戦術の落とし込みが図られています。
そうした中、キャンプインから一際大きな声をピッチに響かせているのが、DF大﨑玲央選手(33)。
岩政監督の印象については聞かれると、「人柄はめちゃめちゃいい。たぶん頭の中ではいろんなことを考えていると思う。(考えをわかりやすく言語化してくれる?)そうですね。ミーティングの中でもそう。まだまだ言いたいことがあるんだろうなと思いますし。これからですね」と話しました。
『3‐4‐1‐2』のシステムを軸に進むとみられる岩政新体制。守備の絶対的存在だった岡村大八選手がJ1町田へ移籍したことで、センターバックのポジションを誰が担うのかが、今季を戦い抜く上でのキーポイントです。
大﨑玲央選手
「3枚の真ん中の方が可能性が高いんじゃないか。ボランチも去年やっているし、どっちでもいいといえばどっちでもいい。大樹さんの考えた編成の中で、与えられたところで自分の良さを出せればいい」
去年6月に途中加入すると、ずば抜けた危機察知能力とリーダーシップで、チームに上昇気流を呼び込んだ大﨑選手。
今季も札幌で戦う理由を尋ねると「やり残したことがある」と、自身の胸の内を語ってくれました。
大﨑玲央選手
「昨シーズンの後半、チームは勝ち点が増えたものの、結果的に降格してしまった。そこのところで責任じゃないですけど、自分の中で感じるものがある。そこを今年1年ぶつけて本当にJ2優勝だけを考えて。チーム全員が同じメンタリティでいれば、このみんなのクオリティであれば絶対に叶う」
同年代で行動を共にしていた鈴木武蔵選手や、小林祐希選手がチームを去って戦う今季ですが、キャンプの宿舎では、馬場晴也選手(23)や西野奨太選手(20)、出間思努選手(19)など若手とも積極的にコミュニケーションをとっている大﨑選手。
大﨑玲央選手
「みんな俺のことなめているので(笑)。そのぐらいがちょうどいい」
札幌では数少ないJ1タイトルを知る存在の大﨑選手。頼もしさが増し続ける背番号25は、今季も最後方から、このチームに活力を生み出すことが期待されています。