北海道でキツネといえば茶褐色のキタキツネが有名ですが、北海道釧路町の神社で、10日、黒いキツネが目撃され、SNSで話題になっています。
SNSに動画を投稿したのは、釧路厳島神社の神主の男性です。
10日午後2時過ぎ、管理する釧路町の釧路神社に立ち寄ったところ、黒いキツネを見つけ、撮影しました。
キツネの体長は中型犬くらいで、人に慣れていない様子で、少し近づく素振りを見せたところ、すぐに茂みに逃げて行ってしまったということです。
動画を投稿した神主の男性は「このキツネを見たときはとても驚きました。キツネは神使(しんし)という神の使いと言われているので、とてもありがたい気持ちになりました。きっと令和7年が良い一年になる兆しだと思いました。また、黒いキツネはアイヌ民族の人たちから神様として崇められていたそうなので、とても神聖なキツネを目にしてうれしい気持ちになりました」と話していました。
北見市留辺蘂町にある北きつね牧場によりますと「このキツネは『ギンギツネ』で間違いない。野生では珍しい」そうで、「おそらく、毛皮用に飼育・繁殖させていた個体が廃業などの理由で放されたり、もしくは逃げてしまったりして、野性下で繁殖していった子孫ということも考えられる」ということです。
日本神話に登場する「始まりの神」、天之御中主様(アメノミナカヌシ)が祀られているという全国でも珍しいこの神社、参拝に訪れたら、珍しい黒いキツネにも出会えるかもしれません。