半世紀にわたり、北海道民に愛されてきたスーパー『イトーヨーカドー』の、道内最後の店舗が13日午後7時で閉店します。
高橋智也記者
「イトーヨーカドー・アリオ札幌店です。きょう閉店を迎え、名残を惜しむ客で長蛇の列ができています」
『イトーヨーカドー』の道内初出店は1975年の帯広店。
その後、旭川や釧路などに店舗を広げ、ピークの2006年には、道内で15店舗に達しました。
しかし、去年2月『セブン&アイ・ホールディングス』が業績不振に伴う、構造改革により北海道内からの撤退を発表。
札幌市北区の屯田店や豊平区の福住店などでは、別のスーパー『ロピア』が事業を引き継ぎました。
北海道内最後の店舗となったのは、札幌市東区の『アリオ札幌店』です。最終営業日の13日は朝から常連客が詰めかけました。
買い物客の男性
「悲しいし、残念だなと、きょう行こうと決めていた」
買い物客の女性
「(アリオ札幌店が)できた時、とっても楽しみで開店の日に、家族みんな、近所の人たちとみんなで来た思い出がある。よく通ってたので、私の体の半分は“ヨーカドーさんでできてるんじゃないか”っていう、とても寂しいですね」
最後の買い物を楽しむ客であふれる中、店内には別れを惜しむ人たちからの寄せ書きも…。
アリオ札幌店のあとには、ことし春にスーパーの「ダイイチ」がオープンする予定です。
13日午後7時の閉店をもって、北海道内の『イトーヨーカドー』は半世紀の歴史に幕を下ろします。