去年8月から10月にかけて、札幌市などのリサイクルショップに偽物の貴金属を買い取らせたなどとして男女7人が逮捕された事件で、14日、新たに詐欺未遂の疑いで52歳の男が逮捕されました。警察は暴力団が関与しているとみて、事件の全容解明をすすめています。
詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、札幌市中央区に住む自営業の男(52)です。
男は、去年8月25日、恵庭市にあるリサイクルショップに偽物の14金製リングを買い取らせようとした疑いが持たれています。
警察によりますと、当時、北海道内では同様の事件が発生していて、店は注意喚起を受けていたため、従業員がすぐに気付き、被害を防いだということです。
男が店に持ち込んだ偽物の貴金属の実際の価格は、1つ100円以下とみられています。
警察によりますと、この事件も、すでに逮捕されている暴力団員である容疑者をリーダーとしたグループによる犯行とみられていて、男は売却役として犯行に及んでいたということです。
同様の手口による詐欺被害は、去年8月以降、道内で約30件確認されていて、被害総額は約400万円にのぼるということです。
警察は、男の余罪について調べるとともに、一連の事件に暴力団が関与しているとみて、事件の全容解明をすすめています。