事故で、いまだ意識の戻らない当時4歳の女の子の父親が、辛い胸の内を明かしました。
女の子(当時4歳)の父親
「(女の子は)いつも明るくておしゃべりが好きな家族のムードメーカーだった。病院の先生からは、今後、意識が戻らないだろう、戻っても意思疎通ができない可能性が高いと言われている」
この事故は、2023年11月、北海道札幌市西区の路上で不正に改造された軽乗用車のタイヤが外れ、当時4歳の女の子に直撃したもので、女の子は現在も意識不明の重体です。
車を運転していた札幌市西区の若本豊嗣被告(51)は、過失運転傷害と車を不正に改造した道路運送車両法違反の罪に問われています。
また、車の所有者の田中正満被告(51)は、若本被告と共に不正改造を行ったとして道路運送車両法違反の罪に問われています。
1月16日の初公判で、若本被告と田中被告はそれぞれ「間違いないです」と起訴内容を認めました。
検察は田中被告が部品を購入し、知人の若本被告に改造を依頼したと指摘。
また、田中被告は事故の2日前、改造された車を運転した際にハンドルがぶれるなどの異常を感じていて、事故当日、若本被告に確認するよう依頼していましたが、若本被告は異常に気付かず、事故に至ったと指摘しました。
初公判の後、被害者参加人として裁判にも参加している女の子の父親が会見を開きました。
女の子(当時4歳)の父親
「自分の娘が病院でずっと意識不明なのに、どうして被告は普通に生活してるのかという不満はある」
女の子(当時4歳)の父親
「事故の原因は単なる整備不良であるという言葉で済ませたくない。被告人らと改造に関わった関係者には日常的に安全に配慮するという意識があったとは到底思えない」
また、父親は、車の所有者である田中被告が、過失運転傷害の罪の共犯として起訴されなかったことに疑問を抱いています。
女の子(当時4歳)の父親
「自分の無責任な趣味で人の人生を奪っておいて、その程度の責任しか問われないのは間違っている。検察審査会への申し立ても考えている」
次回の裁判は2月17日に開かれます。