金の相場が高騰を続ける中、札幌市や周辺のリサイクル店で、偽物の金の指輪を買い取らせる事件が相次いでいます。
警察は、これまでに男女7人を逮捕し、新たに52歳の男を逮捕しました。
札幌市中央区の自営業、多田正則容疑者(52)は、去年8月、北海道恵庭市内のリサイクル店で、偽物の14金製の指輪を買い取らせようとした疑いで、16日の朝、身柄を検察庁に送られました。
偽物の金の指輪を買い取らせる事件をめぐっては、これまでに暴力団員の男ら2人が犯行の指示を出し、多田容疑者ら5人が直接、店を訪れて売却の交渉をしていたとみられます。
また、こうした実行役を運ぶ“運転手役”とみられる男も、逮捕されています。
北海道内では同じような手口による詐欺の被害が、去年8月から11月までに約30件、被害総額は400万円相当に上っています。
警察は、犯行グループの余罪のほか、だまし取った金が、暴力団の資金源になっていたとみて、事件の全容解明を進めています。