17日朝、北海道岩見沢市の住宅で、雪下ろし作業中だった88歳の男性が屋根から転落し、死亡しました。
警察と消防によりますと、17日午前10時すぎ、岩見沢市5条東17丁目の2階建ての住宅で「屋根の除雪中に墜落した」と消防に通報がありました。
転落したのはこの家に住む寺越昇平さん(88)で、2階の屋根の雪下ろし作業中に、何らかの理由で、1階の屋根の上に落ち、さらに地面まで落下したということです。
寺越さんは、肋骨や骨盤を骨折し、病院に運ばれました。
搬送時には意識があり会話もできる状態でしたが、その後、病院で死亡が確認されたということです。
寺越さんは、当時妻と2人で除雪をしていて、寺越さんが屋根の上、妻が1階の玄関前で作業していました。
また、作業時、寺越さんはロープの一方の端を腰にまき、もう一方の端を1階の屋根部分に設置した脚立にまいて、命綱として使用していましたが、転落のはずみで脚立が倒れたため、命綱としての役割は果たしませんでした。
また、北海道内では、17日、士別市や美深町でも、雪下ろし作業中の事故が相次ぎ、負傷者が出ています。
警察は、雪下ろし作業は2人以上で作業し、命綱の一方は固定された場所に結ぶよう呼びかけています。