気温が上昇した影響で凍結路面がさらに滑りやすくなった20日の北海道内では、スリップによる交通事故などが相次ぎ、2人が死亡しました。
室蘭市本輪西町5丁目の市道では、20日午前6時半ごろ、ショベルカーが停車中の新聞配達中の軽乗用車に衝突し、そのはずみで飛ばされた軽乗用車に、車を降りてそばにいた新聞配達員の阿部弘子さん77歳がひかれました。
阿部さんは、意識不明の状態で病院に運ばれ、まもなく死亡しました。
現場は、ショベルカーからみて下り坂で、路面は表面の氷がとけて滑りやすい状況でした。
警察は、ショベルカーが凍った坂道でスリップしたのが原因とみて、43歳の運転手を現行犯逮捕して調べています。
一方、札幌市中央区の国道230号線では、午前6時ごろ、道路を横断していた60代の男性がワゴン車にはねられ死亡しました。
現行犯逮捕されたワゴン車を運転していた水道設備業の61歳の男は「前を見ていなかった」と容疑を認めているということです。
現場近くには、押しボタン式の信号機があり、警察が当時の状況を調べています。