各地で気温が上がった20日の北海道内。一方で、厳しい寒さがつくり出す自然の芸術を鑑賞するツアーが人気を集めています。
森を歩くこと15分、広い雪原が現れました。ここは北海道十勝地方の上士幌町にある糠平湖の氷の上です。ネイチャーガイドが雪を掘り始めると…。
「出てきた!」
凍った湖に現れた重なり合う無数の白い円。「アイスバブル」です。
愛知県からの参加者
「きれいですね、ずっと見たかったこれが」
京都府からの参加者
「宝石が凍った湖の下にあるなんて感激」
70年前のダム建設で造られた人工の湖・糠平湖。
「アイスバブル」のもとは湖の底に堆積している植物から出たメタンガスの気泡です。
それが湖の中で凍り、閉じ込められることでこの自然の造形美が出来上がります。
ここ数年は「映える風景」として注目され、ガイド同伴の撮影ツアーは冬のアクティビティとして人気です。
ひがし大雪自然ガイドセンター 上村潤也さん(38)
「(参加者は)掘り出して自分で見つけたときに、すごく感激している感じがする。思い出に残る景色を持って帰ってもらえたらと思う」
この冬は雪が少なく「宝探し」にはうってつけ、ということですが、氷が薄い場所も多く上士幌町は、プロがガイドするツアーへの参加を勧めています。
・森田絹子キャスター
ネイチャーガイドの上村さんによりますと、今シーズンは雪が少ないうえに気温が高く、雪どけも早い予想で、今週の気温次第ではツアーの終了がさらに早まる可能性もあるということです。
・堀啓知キャスター
環境を守りながら、この美しい自然の営みをいつまでも見ていたいと思います。
■アイスバブル探検ツアー
1月31日まで(予定)1日1回開催
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