体重1トン!大きな馬たちが走ります。
北海道十勝地方の音更町の牧場で20日始まった「馬追い運動」ですが、例年とは、まるで様子が違います。
こちらは去年の馬追い運動の様子です。積もった雪の上を馬たちが「雪煙」を上げて走っています。
比べると、違いは一目瞭然。今年は馬場に雪がないため、舞い上がっているのは雪煙ではなく「土煙」です。
馬の運動不足解消が目的ですが、雪不足に担当者は困り顔です。
家畜改良センター十勝牧場 益子知実さん
「馬の足跡がついたボコボコの状態で馬場が凍ってしまうと、走ったときに馬が足をくじいてしまう」
こちらは隣の帯広市です。
この時期、平年だと40センチの積雪がありますが、20日の午後2時で、積雪がゼロになりました。
21日もこのままなら、1月下旬としては51年ぶりに「積雪ゼロ」となります。
31日からは「おびひろ氷まつり」が予定されていますが、21日、会場の公園を訪ねると…
大内孝哉カメラマン
「イベントが行われる広場なんですが、見てください。ほとんど雪がなく、芝が露わになっています」
氷のすべり台や、雪や氷の像など市民も観光客も楽しみにしているイベント。
雪は郊外の山のふもとから運んでいますが、足りない分は知恵と工夫でカバーしています。
おびひろ氷まつり 大宮美紀子実行委員長
「会場の公園に斜面になっている部分(丘)があるので、高さはちょっと低いく距離も短い、だけどいくつも滑り台があって楽しめる」
市民が参加する氷雪像コンクールなどもあり、実行委員会は「十勝晴れ」がひと休みしてくれるのを待っています。