2021年、商品券の購入資金の名目で、元同僚の女性から現金約3000万円をだまし取ったとして、61歳の女が逮捕されました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、山口県下関市に住む、無職の田原美由紀容疑者(61)です。
田原容疑者は、2021年6月から10月までの間、元同僚で北海道七飯町に住む60代の女性から、商品券の購入資金の名目で現金2992万円をだまし取った疑いが持たれています。
警察によりますと、田原容疑者は、元同僚の女性に対し「デパートで働く知人がいて、友人らに商品券を割安で販売している。額面より安く買えるから利益になる」などとLINEでメッセージを送りました。
女性はその話を信じ、ATMで26回にわたって、現金合計2992万円を振り込みました。
ところが、2年近く経っても商品券や利益などが送られてくることもなく、女性は、2023年2月、「商品券の購入資金の名目で現金を渡したが、利益がもらえず、返してもらえない。どうしたら返してもらえるだろうか」などと警察に相談しました。
女性が田原容疑者を問い詰めても、だまし取られた金額の半分ほどの約1650万円しか返金されなかったため、2024年11月、警察は被害届を受理しました。
警察が田原容疑者の所在を調べたところ、別の事件の関係で福岡県内にいることがわかったため、福岡県警に協力をあおぎ、1月21日、田原容疑者を逮捕しました。
取り調べに対し、田原容疑者(61)は、容疑を認めているということです。
警察は、田原容疑者の動機や余罪についても詳しく調べています。