札幌市ススキノのホテルで男性が殺害され、首を切断された事件で、父親の修被告(61)の裁判員裁判は22日4回目を迎え、弁護側は修被告が犯行計画を知ったうえで凶器を買っていたとする検察側の主張を否定しました。
この事件はおととし7月、札幌ススキノのホテルで当時62歳の男性が殺害され、首を切断されたもので、田村瑠奈被告(30)ら親子3人が逮捕・起訴されています。
このうち父親の修被告の裁判員裁判は22日4回目を迎え、弁護側の証拠調べが行われました。
弁護側は、事件直前に修被告のスマホに残された「殺人時効」の検索履歴について、瑠奈被告が普段から修被告のスマホやアカウントを使って検索することがあるため、修被告が検索したとは限らないと主張しました。
また、犯行に使われたキャリーケースやナイフが、ティッシュや歯磨き粉など多くの日用品と一緒に購入されていることから、日常的な買い物の一部として行われたもので、修被告が瑠奈被告の犯行計画を知った上で買い与えたという、検察の主張を否定しました。
次回の裁判は、29日に開かれ、母親の浩子被告の証人尋問が予定されています。