去年12月、札幌市南区のコンビニエンスストアで、女性店員がプリペイドカードを買いに来た高齢の女性客に異変を感じ、とっさの声かけで、詐欺被害を防ぎました。
去年12月22日夕方、札幌市南区のセイコーマート柏丘店で、女性店員が90代の女性客から紙に書いたメモを渡され「iTune(アイチューン)カード3万円分が欲しい」と言われました。
女性の様子から異変を感じとった女性店員はとっさに「何に使うのですか」と声をかけました。
すると女性は「誰にも言ってはいけないと言われている」と話し始め、「パソコンの画面に出て来た指示に従って操作すると、電話がかかってきて、iTuneカードを3万円分買ってこいと言われた」と説明。
女性店員は、詐欺ではないかと疑い、すぐに警察に通報しました。
警察によりますと、女性は、パソコンを使用中に、突然出てきた広告にだまされ、被害に遭うところでしたが、駆けつけた警察から説明を受けて、被害に遭わずに済んだということです。
警察は、女性に声をかけたことで、詐欺被害を防いだとして、コンビニ店員の鎌上暁子さん(57)に22日感謝状を贈りました。
鎌上さんは「立派なものをいただいて恐縮です。自分の目の前で詐欺事件があることがショックだった」と当時を振り返りました。
警察は、各コンビニに対し、今後も特殊詐欺被害を未然に防ぐことに協力してほしいと呼びかけています。