2025年度の札幌市の一般会計予算案は、過去最大の約1兆2600万円となることがわかりました。
今年度は、新型コロナウイルスに関する事業費が減ったことで前年度を下回りましたが、来年度は物価高騰や少子高齢化の影響による社会保障費が増えたことなどから、2年ぶりの増加となりました。
見直しが検討されている「敬老パス」をめぐっては、現行の敬老パスを当面は維持する一方、上限額を7万円から4万円に引き下げた敬老パスを75歳から利用するか、新たに導入される「健康アプリ」を65歳以上から利用するか、いずれかを選択する見直し案を採用する前提として、「健康アプリ」の開発などに約3億円を計上。
また千歳市で建設中の次世代半導体「ラピダス」を念頭に、人材育成や企業誘致に約2億円。
現在は、中学3年生までとしている通院・入院費の無償化を高校3年生まで広げることなどを理由に、子どもの医療費助成に69億円を計上しました。
運転手不足によるバス路線の減便対策やバス事業者への補助としても23億円を盛り込んでいます。
来年度の予算案は27日に秋元市長が発表し、来月の定例市議会に提出されます。