2024年、北海道釧路市で隣の家に住む50代の女性を殺害しようとした罪に問われた男の裁判員裁判で、釧路地裁は懲役14年の実刑判決を言い渡しました。
釧路市の無職、中塚武俊被告56歳は、2024年4月、隣の家に住む当時54歳の女性の顔を殴った上、両手や傘を強く押し当てて首を圧迫するなどして殺害しようとした罪に問われています。
女性は蘇生後脳症などを負い、現在も意識が戻っていません。
24日の判決で、釧路地裁は「被告人の一連の暴行は約1時間半にわたる執拗なもので、警察官が臨場しても直ちに犯行をやめず、被害者に対する強固な殺意があった」と指摘。
「被害者はいつ死亡してもおかしくない植物状態となり、殺人未遂の事案の中でも結果は重大」として、検察の懲役16年の求刑に対し、懲役14年の実刑判決を言い渡しました。
情状酌量を求めていた弁護側は、控訴するかどうか「被告と協議して検討する」としています。